バイクパッキング。ロードバイクやクロスバイクを買い、長距離走行に慣れてきた人なら誰しもがやってみたいと思うアクティビティだろう。私もその1人で、自転車を始めてまだ3か月程しか経っていないがこの夏に3度の自転車旅を決行した。
ロードバイク初心者である私がバイクパッキングを始めて思った事、注意する事、装備品などについて紹介していこうと思う。
(目次)
・意識低い系バイクパッキング
・チャリ旅行の小技
・旅の記録
・意識低い系バイクパッキング
バイクパッキングをするというと、自転車1つで日本一周をしたりだとか、テントを持ち運んで寝泊りしたりだとかを思い浮かべる人も多いと思う。しかし正直、泊まるなら宿があったほうがいいし帰りたい時にすぐ帰れる装備の方が圧倒的に良いと私は思う。何日もシャワー浴びずに臭ぇ身体でチャリ漕ぐの嫌じゃない?私はちょっと嫌です。サバイバル生活をしたいわけでも無い、ただ自転車で遠い所に行って楽しみたいだけなのだ。
友人を誘い宿に向けて自転車で。恋人といつもと違ったアクティブな旅行を。遠方の知人に自転車で会いに。
自転車にバッグをくくり付け、必要な物をぶち込んでペダルを回せばそれはもう立派なバイクパッキングだと言えるだろう。
こんなふうに意識の低いバイクパッキングがあっても良いではないか。
*余談だが、自転車で車中泊するのはあまり快適では無いのでオススメしない。
https://tueks.hatenablog.com/entry/2020/08/18/233350
では、意識の低いバイクパッキングの装備を紹介しよう。
・フロントバッグ
大抵の衣服はここに入れてしまう。ハンドルが取られるのでは無いか?という疑問は簡単に打ち砕かれた。ある程度サイズの小さいフロントバッグであれば色々入れても重心が下がるだけでハンドリングに支障が出る感じは全くしなかった。mont-bellのフロントバッグはサイドポケットがあり、補給食を入れて置けるのでオススメだ。
・トップチューブバッグ
ここにスマホ、財布、モバイルバッテリー・充電ケーブルを入れている。mont-bellのトップチューブバッグは容量が大きい上にステムにも付けられるので非常に汎用性が高くオススメだ。また、フロントバッグと同時につけてもマジックテープが干渉しないように出来ているので取り付けも手間取らない。
ステムに取り付けておけばスマホに地図を表示させて置けるのではじめての道でも安心だ。
・フレームバッグ
薄手のウィンドブレーカーとパンク修理キットを入れている。入り口が大きいフレームバッグにウィンドブレーカーを入れておく事で急な小雨や寒さに即座に対応できる。パンク修理キットは変えのチューブとパッチと携帯ポンプとCO2ボンベを入れている。意外と嵩張るのだ。
・ABUSチェーンロック、輪行袋
私のバイクパッキングで最も特異な点はサドル下の使い方だろう。サドルバッグはバイクパッキングの代名詞的存在と言えるが、私は敢えてそれをせずこのような変な構成になっている。
意識が低いので長旅でも自転車は軽い方が良いし、自転車のことを気にせず飯も食いたいし、疲れたら電車で帰りたい。そのような欲望から生まれたのがこの構成。
サドルバッグを付けると無限に物を入れてしまいそうなので、サドルバッグを使わない代わりに頭を使う。(というと響きは良いが実際は高いから買ってないのが実情である。)
ABUSのチェーンロックは言わずと知れた超強力な鍵で、これを付けているだけで防犯効果がありそうだ。実際これがあると大抵の場所に括り付けておけるし、仲間の自転車も一緒に固定できる。
長い輪っかをぐるぐる巻きにするこんな収納をしているのは私以外見たことがないが、嵩張らない上に自転車のバランス・見た目を損なわないため是非多くの人にオススメしたい方法だ。
そしてチェーンロックの中のデッドスペースに輪行袋を詰め込んで仕舞えばもうこっちのものだ。これでいつでも電車で帰れるのだから。
輪行袋は鍵にしっかり固定しておかないと外れて後輪に挟まる事があるので厳重に注意されたい。
また、電車に乗るんだったらエンド金具も忘れずに。
・リュックサック
フレームに括り付けたリュックサックは輪行時や旅先で非常に役に立つ。輪行の時はフレームバッグやトップチューブバッグを入れるのに使うし、旅先で自転車を宿に置いておくことが有るなら、観光の際に丁度いい。背中に荷物を背負わない前提で話を進めているが、冬場などで背中にリュックを背負っていても蒸れない時期であればわざわざ自転車に括り付けなくてもいいだろう。
・ウエストポーチ(写真外)
これは結構大事。特に飲み物を収納できるタイプを愛用しているがこれがあると無いとでは大違いだと勝手に思っている。まずフレームバッグのせいでドリンクホルダーが一つしか付けられないため、ウエストポーチに飲み物を入れられるのは非常にありがたい。それに、コンビニに立ち寄る際など財布やスマホを入れておくのに丁度良いのだ。そしてなんといっても背中が蒸れない。これに尽きる。
ただ少しおっさんくさい見た目になる可能性がある為そこはご容赦頂きたい。
・チャリ旅行の小技
・替チューブとガムテープを持っておこう
走る時間がもしかすると深夜〜早朝だったりするかも知れない。そうすると視界が悪くて派手にパンクをする事だってあるだろう。私は特に不注意なのでロードバイク購入3か月目にしてパンクを5回程やらかしている。夜のパッチ修理はかなり難航を極めるので大人しくチューブ交換をする事お勧めする。また、外のタイヤに穴が開いてしまうと空気を入れた時に穴の部分にチューブの空気圧が集中してしまいまたパンクしてしまうのでタイヤの内側にガムテープを3重に貼っておくと効果的である。これは本当に有効なので折りたたんだガムテープを入れておこう。
・輪行袋の使い方
しっかり汗を洗い流して柔らかいマットの上で寝たいバイクパッカーなら確実に宿に入りたいものだ。そうするとシャワー付きカラオケやネットカフェという選択肢は十分にある。
その時に1番心配なのは自転車の事だろう。
駐輪場の愛車が盗られたらどうしよう..なんて考えていては眠りに付けない。そこで輪行袋の出番だ。
輪行袋にチャリを入れてしまえば貴重品扱いで部屋に入れてしまうのだ。
これで安心して熟睡できる。
・洗濯ネットは持っておいた方がいい。
これは意識低い系バイクパッキングならではのことでちゃんと服も洗う方法を確保する前提だが、こいつがあれば他人の衣服とも混ざらないし、洗濯機・乾燥機から靴下を取り忘れるなんて事も防げる。嵩張らないので入れておいて損はない一品だ。
・防寒具は必ず1枚入れておこう
雨が降ると驚くほど寒いので防寒対策は本当に重要
・最強の手段「郵送」
もし帰り道、自転車で帰りたいが体力が不安だった場合に有効なのが荷物の郵送だ。大きめのビニール袋に荷物を入れてガムテープでぐるぐるまきにしてコンビニに行けば自宅まで郵送で送ってくれのだ。
実際これをやる事で背中が空いたり車体が軽くなったりするので非常に快適に自転車で帰ることが出来る。
・持っていかない物を決める
バイクパッキングにおいて1番大切なのはこれだろう。色々持って行きたくなる気持ちはあるが実際詰め込んでみるとギチギチだったり、おもかったり、入らなかったりする。
自分の中での優先順位を決め、要らないもの・最悪現地で調達出来るものはそうしよう。
そのためのお金は余分に持っておこう。
・旅の記録
茨城県土浦市にある星野リゾートBEB5土浦はサイクリストにとっては最高の宿だった。
近くに山を含む様々なサイクリングパスがあり、駅と併設しているのでアクセスも容易である。
それになんといっても風呂に入りながらチャリを見れるこの変態仕様。これで一泊7000円である。
友人と筑波山を登ったがダウンヒル中に友人が落車。
あまりにも後ろですごい音がしたので雷でも落ちたのかと思ったが友人がガードレールに体当たりした音だった。もし自転車でぶつかって身体が外に投げ出されていたらと思うとゾッとする。友人曰く、
「苔で、コケたw」
とのこと。タフだなぁ笑
秩父に行ってきた。
輪行で行く予定だったが、思いつきで深夜2時に家を出て120km漕いだのは流石にキツかった。
最初雨に打たれて身体が冷えて体力が一気に持っていかれそうになったが防寒具2枚を駆使してなんとか乗り切った。暑さも怖いが、それ以上に寒さの方が怖い。今度は秩父の山攻めたいなと思う。
チャリを漕ぐと腹がへる。
チーズナン、おかわりナン、おかわりピラフ
流石にやりすぎて最後食えなかったので友人にピラフを手伝ってもらった。
帰りは電車で帰る。
一体、なんて快適な乗り物なんだ!!
お疲れ様でした。
tueks